2022/07/19 14:38
7月17日、現在日本でただ一人、足踏轆轤による挽物木工をされている、高橋力男さんにご指導をいただくため、三重県菰野(こもの)町にある工房に行ってきました。高橋さんの工房に入ってまず驚くのは、すべて手作りされた道具の多さ!次に想像を超える時間をかけて作られた作品の数々。木目のすばらしさを引き出すための轆轤での挽き方や仕上げのための様々な道具の使い方等を実際にやっていただきました。さらには、実際に轆轤を踏ませていただくこともでき、大変内容の濃い研修になりました。
翌日は、平安時代の昔、轆轤を考案し木地師を生み出された惟喬親王を偲ぶ「第30回惟喬親王祭」に参加しました。滋賀県東近江市にある蛭谷(ひるたに)町、ここは木地師発祥の地であり、おぐら屋の祖先もこの地から出ています。全国から70人近い方々が集まられ、惟喬親王を偲ぶとともに、木地師文化の存続と未来への発展を望む気持ちを新たにしました。